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西岡は組織変更や人事異動を通じて、さまざまな業務を経験してきたという。設備工事の監督から設備投資の計画管理へ、そして法人向けサービスの企画開発を経て、現在のタブレット端末の企画開発へ。
「業務内容が変わる毎に仕事の進め方は異なり、関連部署も大幅に変わり、転職するのと同じような感覚を受けました。いわば社内転職ですね(笑) 。ただ、その変化を受け入れ、新しい環境で素直に学び、それを前向きに楽しむことで視野が広がり成長できたような気がします」。
入社3年目から担当した設備投資の計画管理では、数百億の投資計画を通じて、その効率化アイデアにより、それを大きな利益に結びつける醍醐味を経験した。続く入社6年目から担当した法人向けEZwebサービスおよびSaaSサービスの企画開発では、後発ながらビジネスメールアドレスをはじめとする多彩なサービスラインナップを創造。

「複数の関係部署と恊働しながら、お客さまの生の声を聞き、ニーズを把握しつつ、その一つひとつを具現化していく中で、企画開発のノウハウを体得できました。ここでの経験が、今のタブレット端末の企画開発に生きています」。
入社10年目には、台湾のODMベンダーと組んで、Android3.2で、かつ3G/WiMAXを内蔵したAndroidタブレットの開発に挑む。
「ハードウェア開発に加え、ソフトウェア開発、国際物流体制の構築など、国内外の複数ベンダーとの恊働は、慣習や考え方の違いゆえ、その連携やとりまとめに苦労しましたが、とてもいい経験になりました。グローバル体制でのプロジェクトにおける、一つの理想的なビジネスモデルを構築できたのではないかと思っています。もちろん解決すべき課題は多々ありますが、次なるプロジェクトではさらにブラッシュアップして、より完成度の高い開発体制モデルにできると私は考えています」。
開発パートナーを海外に求めて、やり遂げた実績。これはさまざまな業務を経験する中で、自然にコミュニケーション能力に磨きをかけてきた西岡だからこそ実現できた成功例と言えるのかもしれない。
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「台湾のベンダーと組んで挑んだ、屋外で活躍するフィールドエンジニア向けの防塵防水機能に優れたタフなタブレット端末の開発は、私にとって思い出深いプロジェクトとなりました。Android2.2ベースで開発に着手して、途中、一端開発を中止して、Android3.2ベースでの開発へ変更という一大事にも遭遇しながら、短期間で商品化に成功。なんとか市場投入を行いました。日本と台湾を頻繁に往復しながら、現地スタッフのモチベーションを高めつつ、開発を進めることは想像以上に大変なことでした。でも、自分自身がファシリテーターとなって、国籍や国民性を超えて、このプロジェクトの一体感をつくるためのアプローチを、心を砕いて行った結果、理想に近づくとてもいい商品が生まれたと、個人的には思っています。さらには国内に限定せず、グローバル市場をターゲットとした商品企画を行っていきたい!という意欲につながったという意味でも、意義あるチャレンジだったと私は考えています」。
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西岡は、ひと言で言えば「働く=人生を楽しむツール」と考えているらしい。はじめから楽しめるわけではないが、意識次第で、ある時期から働くことが楽しくなってくるはず!と西岡は言う。「まず、仕事の幅が広がれば、人脈も広がり、刺激や触発を受ける機会がどんどん増えていきます。また、自分が携わった仕事が、何らかのカタチで世の中に貢献している!と実感できる機会が時折あること。これも楽しさを満たしてくれる、とっておきのご褒美です」。
業務上、非常に大きな壁に直面することはよくあり、気分が落ち込むこともあるが、それを引きずらないのが西岡流の生き方。「落ち込んだ気持ちを引きずっていると、すべてが悪いスパイラルにはまっていくと思うので、とにかく前向きに、壁を乗り越える困難さえも含めて楽しむようにしています。前向きな思考は脳科学的にもいいらしいので、何があっても飄々と、シンプルに力強く前へ!というスタンスで行こうと思っています」。西岡は、どんな大変なエピソードも笑顔で語る。そこには数々の壁を乗り越え、自らを鍛え上げてきた達観者としての余裕と凄みが感じられる。
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現在のタブレット市場は、ほぼiPadの独占状態であるが、市場自体はまだまだ黎明期の段階。
「デバイスの性質的にアプリケーションと組み合わせて初めて用途が決まるものだけに、デバイスハードの企画のみならずアプリ開発も含めてのトータルコーディネートが重要な鍵を握ります。それゆえに自由度が高い商品でもあるので、市場創造の余地も十分です。ユニークな用途開発やターゲットを絞り込んでの機能開発などをして、お客さまに逆提案していけば、ベストセラーも夢ではないと思っています。例えば、さまざまな機能を組み合わせてつくる、職業別のセミオーダータブレットなどがあれば面白いかもしれません」。
実は西岡は今、いくつかのヒットアイデアを温めているという。極秘事項ゆえ、ここでは明かせないが、近い将来、タブレット開発の歴史に残るような名機がここから誕生するかもしれない。
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「KDDIの誇れるカルチャーは、変化することを恐れないことです。例えば“未来は選べる”というスローガンにしても、見方によっては自己否定につながるような表現だけれど、あえて時流に応じて打ち出していく、その潔さと柔軟さと大胆さは凄いと思います。個人的な感覚としては、“変化を恐れない!”から“変化を楽しもう!”という文化への転換を期待したい。ビジネスをグローバルに展開するにあたっては、ラテン系の明るいノリが大切だと思います。世界市場での闘いを前向きに楽しめるタフな精神力を持つメンバーが増えてくれば、KDDIはもっともっと面白い企業になっていくはず。人生を前向きに楽しめるタフチャレンジャーの登場を待っています。ぜひトライを」。
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2001年入社。工学部土木工学科卒。設置工事に関わる監督業務、設備投資の計画管理、法人向けサービスの企画開発を経て、現在はタブレット端末の企画開発を手掛けている。趣味は旅行とゴルフとスノーボード。座右の銘は「継続は力なり」。夢は愛娘がグローバルに活躍する姿を見守ること。